柏原赤十字病院

HOME > 当院の紹介 > 部門紹介 > 放射線技術課

当院の紹介

当院の概要や診療科、各部門のご紹介をいたします。

放射線技術課

スタッフ紹介・方針
放射線技術課は医療技術部長以下、診療放射線技師3名で構成しています。

私たちは、患者さんに信頼される技師を目指します。
●優しく対応する気持ちを常に持ち、接遇に務めます。   
●良い画像の提供に努めます。
●不必要な放射線被ばくの低減に努めます。        
●患者さんの安全を第一に考え、医療事故の防止に努めます。

放射線Q&A
Q:エックス線写真は1回に何枚まで撮影しても大丈夫ですか?
A:エックス線の被ばくの影響は身体の被ばくした部位とその線量で決まりますが、妊娠して
  いなければ生殖腺を含む腰椎の多方向撮影、腹部CT撮影、注腸造影などの検査でも健
  康に影響ありません。
Q:エックス線写真は1年間に何回まで受けても大丈夫ですか?
A:エックス線の被ばくの影響は身体の被ばくした部位とその線量で決まりますので、エック
  ス線撮影は1年間に何枚まで大丈夫とは答えられません。しかし、医師により放射線の
  医学的使用の正当化、放射線技師による放射線防護の最適化、撮影線量限度の適正化が
  図られていますので安心して診療を受けてください。
Q:放射線を受けると子供ができにくくなるのですか?
A:男女ともに、生殖細胞のなかで最も感受性の高い細胞(精原細胞B、第二次卵母細胞)の
  みが細胞死を起こした場合には一次不妊となり、感受性の低い精原細胞、卵母細胞まで
  細胞死を起こした場合には永久不妊となるといわれています。その線量には閾(しき
  い)値があり、一時的不妊では、1回の照射で男性では150ミリグレイ、女性では650
  ~1500ミリグレイ、永久不妊では、1回の照射で男性では3500~6000ミリグレイ、女
  性では2500~6000 ミリグレイ(ICRP1990年勧告)といわれています。
Q:放射線検査は有害と聞きました。胸部集団検診を受けていますが大丈夫ですか?
A:1回の胸部撮影での皮膚線量は0.2ミリグレイです。皮膚に一時的な紅斑が現れるのは2グ
  レイですから、1万分の1の線量です。エックス線による身体への影響はありません。
Q:胸部撮影において鉛プロテクター防護の必要はあるのでしょうか?
A:必要ありません。一般の胸部撮影の皮膚線量は約0.2ミリグレイですから、エックス線の
  照射野外の近傍では1/1000になり0.2マイクログレイとなります。したがって、照射
  野絞りを適正にすれば、生殖腺のためのプロテクターは必要ありません。
Q:放射線を受けるとがんや白血病になりやすいと聞きますが本当でしょうか?
A:白血病は骨髄の造血細胞の異常増殖であると考えられています。したがって、造血臓器で
  ある赤色骨髄に被ばくしなければ白血病の発生はまったく心配ありません。通常のエッ
  クス線診断では白血病が発生するような線量を赤色骨髄が受けることはないので、白血
  病になる可能性はほとんどないと考えてよいでしょう。
Q:腹部撮影における10日規制の適応は現在も必要でしょうか?
A:10日規制とは妊娠可能な女性の下腹部が照射野に入る検査では、特に必要がなければ月
  経開始後10日間に実施するというものです。撮影技術の改良や胎児への放射線影響の
  詳細が明らかとなったため、この規制は科学的ではなく現在では否定的です。
Q:妊娠中にエックス線検査を受けた場合の危険(リスク)について教えてください。
A:放射線の安全利用や防護に関するさまざまな勧告を行なっている国際放射線防護委員会
  (ICRP)が、1999年にPubl.84「妊娠と医療放射線」という勧告を発表しました。
  その中で、100ミリグレイ以下の胎児被ばくは形態異常や、精神発達遅滞の原因とは成
  りえない、さらに将来の発がん性の増加は無視できるほどに少なく、したがって通常の
  放射線診断による胎児被ばくは妊娠中絶の根拠とはならない、と明言しています。通常
  の一般撮影やCT検査では、使用する放射線の量がこの100ミリグレイよりも極端に低
  く、一番影響を受ける骨盤のCTですら25ミリグレイであり、100ミリグレイを大きく
  下回っています。これにより、診断目的医療被ばくでは胎児に影響を及ぼさないといえ
  ます。医師が必要と認める検査を、必要なタイミングで受けることは、妊婦であるか否
  かに関わらずその本人にとって有益なことです。当然、私たち診療放射線技師も妊婦の
  方あるいは妊娠の可能性のある方々に対して、より必要最低限のX線照射となるよう細
  心の注意を払っています。 不安な点がありましたら、検査を指示する医師や撮影を行な
  う診療放射線技師に尋ねていただき、十分なご理解の上、検査を受けてください。
Q:被ばく量が200ミリシーベルト以下なら安全と聞きますが、何でわかるのですか?
A:放射線は物質との間で電離作用と励起作用を起こします。この原理を用いて放射線の量
  (線量)を電気信号として取り出す機械が放射線測定器です。この測定器を用いて個人の
  受けた放射線の量を直接測定することができます。シーベルトはすべての放射線から受
  ける人体の影響を総合して評価するための量です。放射線による身体の影響は、①放射
  線を受けた身体部位がどこか、②被ばくの仕方は急性であったか、慢性であったか、③
  被ばく線量はどのくらいか、によって影響は異なります。多くの線量を被ばくして起こ
  るリンパ球の減少、 発赤、脱毛などの身体的影響を確定的影響といいます。下腹部(生
  殖器官)に200ミリシーベルトを一度 に被ばくしても確定的影響は発生しませんが、子
  孫に遺伝的影響があると推定される線量領域といわれています。この影響を確率的影響
  といいます。しかし、確率的影響については疫学的調査により研究され ていますが、閾
  値があるのか無いのか、科学的にすべてが解明されていません。

Q:放射線ホルミシス効果について、どう考えますか?
A:放射線ホルミシス効果とは、低線量の放射線を被ばくすることは人間の健康に良い効果が
  あるとする考え方です。1980年にミネソタ大学のラッキー教授によって提唱されまし
  た。現在までに実験や疫学的調査によっても、適応応答が有るとする考え方と無いとす
  る考え方があり、論は出ていません。ICRPでは人間のデータを尊重するという観点か
  ら、放射線ホルミシス効果は現在のところ否定的です。